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サイト一新に伴う移転のお知らせ

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前回の投稿で少し書かせていただきましたが、思いのほか早く新天地が整いましたのでお知らせします。

東京浪漫劇場のウェブログ「東京寫眞日録」は、サイト一新に伴い移転いたしました。
短い間ではございましたが、拙い冩眞と駄文を見てくださった皆様、温かなコメントをくださった皆様、本当にありがとうございました。
今後は新しいサイトのほうで引き続きやっていく所存です。
気軽に覗いていただければ幸いです。

新サイト「東京、北の生活。」http://tokyo-photolife.petit.cc/
*ブログは「旧い家に住む」http://tokyo-photolife.petit.cc/banana/のほうで引き継いでおります。

今後とも何卒よろしくお願いいたします。

# by TokyoRomanTheater | 2012-01-24 15:05 | 御挨拶

注連飾り2012

いろいろあり過ぎた今年も、あともう少し。
一週間ばかり旅に出ていて戻ってみれば、町はもう年末になっていた。
急き立てられるように年賀状を作り、お節を準備しながら松を飾り、出発前に買っておいた注連飾りを掲げた。
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今年に比べると随分と大人しめだが、ちょこんと小さな亀の姿がなんとも可愛らしい。
こちらも今年と同じく、宮崎県・高千穂で作られているお飾りだそうである。

寒い古家で凍えながらも、我が家で正月を迎えることのできる幸福を、これまでのどの年よりも強く思う。当たり前のような普通の暮らしを、つつがなく営める有難味を。

今年は懸案であった結婚式も佳い形でさせていただくことができ、運動も始めたりして知らなかった世界を少しだけ覗き見る事ができた。来年のことまでは、正直気持ちがまだついて行かないが、兎にも角にも家族ふたり、健康で心穏やかに日々を送れることを願うばかりである。


今年もご覧くださり、ありがとうございます。
早いもので、半年以上も手を着けないうちに東京浪漫劇場も開設から丸10年を迎えました。
なかなか更新もままならない状況に加え、この10年のうちには私自身の変化もあり、正直この機に閉鎖することも考えましたが、まだ進むべき方向が定まらず、思い切れずに居ます。
来年は今後どうしていきたいのか、何ができるのかを改めて考え、環境を整えなおさねばならないと考えています。
でも、写真は続けます。文章も書きます。

皆様、どうぞよい新年をお迎えください。
来年も何卒よろしくお願いいたします。

# by TokyoRomanTheater | 2011-12-30 14:02 | 御挨拶

革の手帖

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今年の手帖の表紙をたいそう気に入っている。
一年のうちに少し味わいの増した革の感触がなんともいえず、できることならボロボロになるまで使いたいのだが、綴じ込み式ゆえ一年でお別れしなければならないのはなんとも残念なことである。

一度は来年も同じものにしようかと思ったが、それではきっと来年末にまた同じ思いをすることになる。折角年月を経て育とうとしている革を、中身の日付が終わったからと自動的に手放さなければならないのは哀しい。

昨年取り替えたばかりの携帯電話の相次ぐ不調で、このほどお恥ずかしながら遂にiPhoneに替えた。スケジュール管理などもできる優れたツールであるが、どうも一寸頭の固い私はまだ電話と手帖を兼ねるまでには行き着かない。そもそも手帖自体を止すことも頭を過ったが、やはり心許なく、来年も紙の手帖を使うことにした。

旅のための手帖として、以前から「トラベラーズノート」が気になっていた。無骨な雰囲気の革の表紙に、何冊かの帳面が差し込めるようになっているシンプルなもので、ダイアリーをはじめ、無地や方眼など数種のリフィルが出ている。その気になりさえすれば、中身も表紙も留めゴムも自由自在にカスタマイズして、あらゆる用途に対応できる。
これなら中身に縛られることなく、気の済むまで使い込むことができる。手始めに、パスポートサイズのものにダイアリーと方眼のリフィルを入れて使ってみることにした。ダイアリーが半年ずつ2冊に分かれているのも、荷物を軽くしたい私には嬉しい。自由度の高い手帖だから、使いながら自分の勝手のいいところを探って、必要に応じて変えていけばいい。そんな風にして革を育てながら、長くつきあっていけたらいいと思う。

# by TokyoRomanTheater | 2011-11-15 11:52 | 日々のこと

洋菓子喫茶「ボンボン」

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名古屋にはこんな喫茶店があるんだ。
何かの本で初めてこの店を見たとき、私はすぐにでも行ってみたい気持ちになった。可愛い名前と書体と、店の醸し出す緩く幸せな雰囲気とが、旧き佳き時代の洋菓子屋のもつメルヘンな香りを余すところなく体現しているような気がして、心が躍った。

その機会は意外にも早く訪れた。以前から気になっていたバレエの公演が名古屋で行われ、運良くチケットを手にすることができたのだ。
かねてから中京地区の銭湯を気にしていた相方はそれを聞くや、私の知らぬ間に仕事場に休みを申請し、二泊三日の銭湯予定を立てていた。

東京からは近くて遠い名古屋の地。ときにはそんな勢いもなくては、なかなかじっくり見てまわる機会はやってこないのかもしれない。

ボンボンを訪れることができたのは、最終日の午過ぎ。
勝手に想像していた、住宅地や商店街のなかのちいさな店ではなく、高速道路が上を走る幹線道路沿いに30台以上もの駐車場を完備するどっしりとしたたたずまい。それでも中へ入れば、思っていた通りののんびりと緩やかな空気。
ショーケースに並ぶケーキは、それはもう見ているだけでワクワクする品揃え。私は鮮やかな黄色が甘酸っぱさを思わせるレモンタルト、サバラン党の相方は、洋酒がしっとり染み込んだサバランに心底満足。レトロなプラスチック・ケースに入ったクッキーもお土産に。
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広い店内の片隅でくつろいでいる間にも、お客さんはどんどん入ってくる。食後のコーヒーを飲みにくるのだろうか、この町は本当に、気楽な感じで喫茶店に入る文化が人々の暮らしに根付いている。

*ボンボン(愛知・名古屋)
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# by TokyoRomanTheater | 2011-11-08 10:38 | 喫茶部

演芸の町にて

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商店街のなかの、小さなちいさな店だった。
入り口からいつものことのようにプラ〜っと、お客さんが入ってきてはドサッとソファに座る。スポーツ紙を広げたり、店のお兄さんを捕まえて一緒にテレビを見ながらごにょごにょ喋ったりする。
別のテーブルでは、厚化粧をしたお姐さんふたりが向かい合い、なにやら低い声で深刻そうに話している。
この猥雑で懐かしい空気感は浅草に似ている。この町には演芸場もあるし、喫茶店も多い。ウロウロしている人々も、どこか浅草っぽい。
そんな店に紛れ込んで、壁の「シュガーレスコーヒー」などという表記にまごまごしている私達は、まったく呆れんばかりに東京人である。

*モカ珈琲店(愛知県・名古屋市大須)

# by TokyoRomanTheater | 2011-11-07 10:59 | 喫茶部